代表ご挨拶

困難に備えることとは

人は社会に生きるうえで様々な困難に直面します。
その際の対応法を大きくまとめると「自助」「互助」「共助」「公助」の4つです。
先ずは、自分自身が問題解決のために行動する「自助」です。自助努力という言葉が広く知られています。
それでも自分では困難の解決が難しい時は、次に、家族・友人・近所の方などに頼ります。一方、こうした方々を助ける場面もあります。これを「互助」と呼びます。

広く知られている互助会は、葬儀に備えられた仕組みで、少しニュアンスは違いますが、理解の一助になるでしょう。
さらに、お互いに助け合う社会の仕組みとして「共助」があります。
病気に備えた保険、老後の生活に備えた年金や共済等で、強制加入のものも、任意加入のものもあります。
それでも解決困難な場合に備えた仕組みである社会福祉制度のことを「公助」といいます。

これら4つは、新しい言葉では無いのですが、近年、介護保険制度設計に際して、関連づけられています。
現実として、適切な相談先、支援先を見つけ出すことはなかなか難しいものです。各相談窓口は、多様な生活事情を抱えた相談者に対して、担当範囲外の相談内容にあたる場合も多いものです。

相談窓口は、ドッジボールの「パス」に例えると、相談者に適切な相談窓口に繋ぐ力量が問われています。
以下の項目で、この問題について具体的に考えていきたいと思います。

創業者の思い

私は教育行政において青少年教育・家庭教育・生涯学習(社会教育)・障害
者教育分野の企画・事業運営を経験してきました。その中で、活気あるまちの形成や福祉のまち作りも重点目標でした。
特に私は、実効性のある「公助」のためには、教育分野と福祉分野が一体的な取り組みをする必要性を感じていました。

例えば幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省と縦割りです。最近少しずつ融合策も試みられていますが、とても難しい課題です。
さらに私は、教育・福祉・健康運動に関する学習を経て、三分野の公的資格を有しています。とかく組織は縦割りの弊害があると言われているなか、実効性ある働きを実践したいとの思いから、この度、創業することと致しました。

創業の目的

かつて公共サービスは、区・市役所などの行政機関がその殆どを担ってきましたが、現在では地域福祉は地域の公共的団体や企業も担うようになりました。いま行政機関の役割は、計画・コーディネート・進行管理に移行しつつあります。

私たちは、それぞれの社会参加・社会貢献への思いを抱きながら、「新しい公共」に参画することが出来ます。行政の縦割りの弊害も、市民目線での公共事業が解消に一躍を担えるものです。
私のこれまでの働き方は行政・研究所・NPOでしたが、会社という形態は柔軟性に富み自由度が効くことから、創業することと致しました。これから次のような事業を展開し、実効性のある公共の実現に一役を担いたいと考えています。

1. 新しい公共に関する団体・事業づくりへの助力
組織づくりコンサルティング
各種事業プラニング
行政手続きのサポート
2. 関連機関・団体との協働事業
コーディネート
合同事業、連携、事業支援

さらなる事業展開の方向

特にICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)技術を用いての事業展開を展開する予定です。
現代にふさわしい「支え合い」の仕組みを考案し、広く提案していくことを構想しています。

もう一言 国際社会を見据えて

学生時代、私のクラス担任はフランス語の先生でした。
その縁からフランス語が好きになり、数年前よりアテネ・フランセという伝統的なフランス語学校にて勉強を再開しています。
学校では話す・聞くことに集中しています。自宅では読み・書きにより語彙を増やすことを心掛けています。
こうして読む・書く・聞く・話すの4領域をバランス良く学んだ成果として、本年仏検2級を取得しました。
フランス語により、複眼的な物の見方を養い、将来国際的貢献が出来ることを目指しています。

プロフィール

  • 代表取締役社長 新井 克巳
  • 東京都北区生まれ
  • 早稲田高校 卒業
  • 立教大学 教育学部 卒業
  • 1986年4月
    東京都中央区役所 奉職 教育委員会事務局
    2014年10月
    東京都中央区役所 退職
    東京都健康長寿医療センター研究所研究員 在職
    NPO法人 りぷりんと・ネットワーク 事務局支援 在職
    2017年12月
    ヴァリュアブルシステムデザイン株式会社 代表取締役社長